吉武ゼミの記録2010年 of 地域デザイン学研究所

吉武ゼミの記録・2010年

107回

2010.2.23

吉武泰水先生の本を読み直して

講師:水野 統夫

       東京大学

108回

                     2010.07.05

                 地域づくり半世紀

          地域振興整備公団、都市再生機構での地域づくりをふりかえって 

       講師:小林 一 (NPO法人アジア起業家村推進機構常務理事、地域プランナー)
                  地域デザイン学研究所

建築土木と経済の間にある都市工学の立場から、日本列島改造論の時代にスタートし、工業再配置•産炭地域振興公団に入り、国土庁出向を経て、長岡、いわき、浜松、盛岡、関西と現場を指揮してきて市民と企業と土地(空間)の三角形を資金、制度、技術でその進化を支える仕事をしてきた。今後の15年、IT、グローバリゼーションが進んで行く中で地域の再生をどう考えて行くヵが課題である。○地域づくりは駅伝」−若者•よそ者•ばか者が地域を作る。○現場主義••あらゆる科学は現実の抽象。○遊歴のすすめ••新内、サーフィンから新しいスポーツや遊びの創造をやってきた。それが地域づくりの灯にもなっている。

109回

                     2010.08.25

               軽井沢の別荘と別荘コミュニティ

          近江園(近江兄弟社)、普賢山落、吉村順三以降の別荘
             講師:筑波大学 花里俊廣准教授

                  軽井沢ハーモニーハウス

ヴォーリズが毎夏、軽井沢に滞在、本人や近江兄弟社のために土地を手当し、別荘を設計した。そこを近江園と称するが、その範囲と建てられた別荘の現況を調査。御代田に写真家が中心になって関係者に別荘を建てさせた一種の芸術家コミュニティ武満徹もいた普賢山落の調査、吉村順三以降、有名建築家によって建てられた多くの別荘の調査。

110回

                     2010.12.27

『オオカミ信仰』今も残る山村コミュニティ

          ドキュメンタリー映画『オオカミの護符』の鑑賞

                  地域デザイン学研究所(原宿)

 オオカミ信仰についての議論と同時にこのドキュメンタリー映画で紹介される関東平野を囲む山々、特に秩父などの山への信仰に基づいたコミュニティがゼミのテーマになった。
 すでに住民の人口が2桁を割る様な村落で、この信仰を維持するために昔からの風習に従っていく事は極めて巌しいと思われる。しかし、山に登る人々とそれを迎える神社を守っている人々との関係が維持できる風習、今で言えば制度があり、その制度に心が通っていることによって、この長い間オオカミ信仰が残っている事がわかる。
 今回のゼミ参加者の中で日本オオカミ協会の会員がいて、絶滅した日本オオカミに近い中国高安嶺付近にいるハイイロオオカミを日本に導入し、今や放置できなくなっている鹿の駆除に対応しようと言う話も提供された。この話は日本の動物世界の頂点にいたオオカミがその信仰の対照にされていることとは無関係ではないだろう。

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